保科です。
最初に言っておきますが、私はクラシック大好きです。
今時の言い方をしたら、
推しのピアニストのコンサート全通したこともありますし、
バレエやフィギュアスケートでも推し活してきました。
でも最近、K-POPにハマっている自分がいます。
そしてこの2年ほど、ピアノ教室界隈の変化を
注意深く見守ってきました。
その中で見えてきたのは──
残念ながら、、、
クラシックの人気低下と、
流行歌の圧倒的な存在感です。
今日は、日本と世界のデータを分けて見ながら、
ピアノ教育の未来について考えてみます。
日本で今、圧倒的に聴かれている曲たち
YouTube再生回数ランキング(日本国内)から、上位の一部を抜粋します:
曲名 | アーティスト | 再生回数 |
---|---|---|
Lemon | 米津玄師 | 9.4億回 |
打上花火 | DAOKO × 米津玄師 | 6.9億回 |
アイドル | YOASOBI | 6.2億回 |
Pretender | Official髭男dism | 5.8億回 |
白日 | King Gnu | 5.2億回 |
廻廻奇譚 | Eve | 4.3億回 |
これらは子どもたちの日常に当たり前のように流れています。
学校、SNS、友達との会話──共通の音楽体験として機能しています。
もし先生がこれらの曲を全く知らないままだと、
生徒との会話やレッスンにおいて、音楽の“共通言語”が失われていきます。
世界で評価され続けるクラシックの底力
一方で、世界全体のYouTube再生回数を見ると、
クラシックの名曲は今もちゃんと愛されています。
曲名 | 合計再生回数 | |
---|---|---|
ヴィヴァルディ「四季」 | 3億回超 | |
ショパン「ノクターン」 | 2.3億回+他動画3,000万回以上 | |
ベートーヴェン「月光ソナタ」 | 2億回+他動画1億回以上 |
クラシックは“長い時間をかけて世界中で
聴かれ続けている音楽”です。
ただこれは世界です。
前述の流行歌は日本だけの数値です。
見えてきた対比
- 日本国内:子どもたちが日常で接している音楽は流行歌中心
- 世界全体:クラシックは今も文化的価値を持ち続けている
この二つのデータを比べると、今のピアノ教育には
どちらの視点も欠かせないことがわかります。
国内での共通言語としての流行歌、
そして音楽的深みを与えるクラシック──
どちらも大事です。
あなたの教室の生徒は、毎日どんな音楽を聴いていますか?
そして先生自身は、その曲をどれだけ知っていますか?
知らないままでは、生徒との距離は広がる一方です
流行歌もクラシックも“共通の音楽体験”としてつなぐことが、
これからの音楽教育に求められています
アンケートのお願い
日本の流行歌の熱量の背景には
“推し活”の存在があります。
今、ピアノの先生方の推し活事情を
調査するためのアンケートを実施中です。
推し活をしていない方も、「していない」に
チェックを入れて回答していただけると、
業界の実態が見えてきます。
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