こんにちは。ピアノ経営塾の保科陽子です。
今日は動画シリーズ第5話として、
「従来の教材が今の子どもに合わない理由」
についてお話しします。
最初にお伝えしたいのは、
従来の教材が悪いという話ではありません。
むしろ日本のピアノ業界は、導入期・初級の教材が
非常に充実していて、
世界的に見ても類を見ないほどだと思っています。
低年齢化が進む中で、
年長・年中、さらには3歳・2歳でも
取り組めるように、
教材はどんどん進化してきました。
先生方もきっと、
「この子にはこの教材」
「この子にはこっち」
と使い分けをされていると思います。
(よかったら、皆さんが使っている教材もコメントやLINEで教えてください)
私自身は以前、ピアノランドを使っていた時期もありますし、
遠藤先生のみぎて・ひだりて・りょうてなどの
教材も使ってきました。
■ それでも「合わない子」が出る理由
では、なぜ今「合わない子」が増えているのか。
理由は大きく分けて2つです。
① ほとんどの教材は「家で練習してくる前提」でできている
ここが一番大事なポイントです。
従来の導入教材は、
家で練習することで、
• 音符の見分けがつく
• 指を動かす
• 少しずつ積み上がる
という設計になっています。
でも現場では、そもそも
• 家に楽器がない
• 家で練習できない/しない
• 練習してこないで来る
という層が増えています。
この層に対しては、
教材側の前提(練習あり)と、現実(練習なし)がズレる。
だから、どれだけ教材が進化しても、
「練習しない子前提」では設計されていない限り、
合いづらい場面が出てしまうんです。
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② 子どもがやりたい「流行曲」が教材に入りにくい
夢かなメソッドでは、J-POPや流行曲も扱います。
でも従来の教材は、流行曲が“素材”になりにくい。
なぜなら、教材は基本的に
• 定番として長く売る
• 版を変えて頻繁に差し替えない
• コスパよく継続販売する
という構造で作られているからです。
流行曲は流行が早く、入れたとしても“すぐ古くなる”。
教材としては差し替えコストが高い。
だから、子どもにとっては、
「ピアノやりたい!」
=「この曲が弾きたい!」
という気持ちで来たのに、
実際は 知らない曲を渡されて
「はい、これやろうね」
となる。
小さい子ほど、
「違う」と言語化できないまま、
モヤモヤを抱えたまま進んでしまうことがあります。
そして今は、Z世代の親御さんの傾向として、
子どもの意思を強く尊重する場面も増えています。
入会も「子どもがやりたいと言ったから」
退会も「子どもがやりたくないと言ったから」
この流れが強い時代に、
“最初のズレ”が大きな影響を持ってしまうんです。
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■ でも、流行曲は「難しすぎる」問題がある
ここで現実問題があります。
子どもがやりたい流行曲の楽譜を開くと、
• ♯が4つ
• ♭が5つ
• 曲が長い
• 転調もする
…ということが普通に起きます。
従来の導入教材は、
ドレミファソなどの限られた音域から始め、
調性や音域、左右の役割が 階段のように 上がっていく。
この“綺麗なスロープ設計”が最大の強みです。
一方で流行曲は、
ピアノ教室の導入期のために作られていない。
だから、
「やらせたい(理想)」
「でも無理(現実)」
というギャップが起きる。
ここを、先生がうまく立ち回らないといけないのが、今の現場です。
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■ このギャップを解消するために作ったのが「夢かなメソッド」
夢かなメソッドは、
• 家に楽器がなくてもOK
• 家で練習してこなくてもOK
• 譜読み中心ではない
• 子どもの「やりたい曲」を中心に進める
• 原曲の調(原調)を基本的に崩さず扱える設計
という考え方で作っています。
(耳コピの観点でも、原調を不用意に変えると“気持ち悪い”が出ます)
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■ 従来コースと夢かなは「並走」もできる
そして大事なのは、
従来教材が合う子も、もちろんいるということ。
だから私は、教室では
• 従来コース(楽器・練習・譜読みが前提)
• 夢かなコース(楽器なし・練習なし前提でも進む)
を並走させ、
それぞれの意味と内容を伝えて選んでもらう形もアリだと思っています。
ミックス(例:15分ずつ)という形も考えられます。
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■ 動画(シリーズ5本目)はこちら
今回の内容は、動画でより具体的に話しています。
また、1〜4本目を見ると背景もつながって理解しやすいと思います。
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