こんにちは。
ピアノ経営塾の保科陽子です。
今日は、夢かなメソッドができる
きっかけになった生徒さんのお話をしたいと思います。
この子との出会いが、
古い保科陽子から、新しい保科陽子へ
変わるきっかけになりました。
そして、
新しいメソッドを開発しようと思う
原動力にもなった生徒さんです。
■ きっかけをくれたのは「耳コピする生徒さん」だった
この生徒さんは女の子なのですが、
私は耳コピできるタイプの子を、動画の中で「ハラオくん」と呼んでいます。
実は以前、うちの次男の話をしたときに
「それ、ハラオくんですね」と言われたことがあって、
そこから、こうしたタイプの子を“ハラオくんタイプ”と呼ぶようになりました。
今回お話しするのは、
そんな“ハラオくんタイプ”の生徒さんです。
■ 5年生までは従来のクラシックレッスンをしていた
この生徒さんは、5年生までは従来のレッスンを受けていました。
クラシックもきちんとやっていて、
コンクールにも出ていた、しっかり育ってきた生徒さんです。
ですので、最初から夢かな対象の生徒さんだったわけではありません。
けれど、この生徒さんの存在があったからこそ、
私は夢かなメソッドの方向へ進むことになりました。
■ 「好きな曲をやるレッスン」に切り替えた
受験を控える時期になり、
ご本人とお母さまと相談しながら、
「そろそろクラシック中心ではなく、
本人が好きな曲をやるレッスンに変えていこう」
という流れになりました。
当時はまだ夢かなメソッドもありません。
ですので、普通に
- やりたい曲を聞く
- 楽譜を探す
- あればそれでレッスンする
という形で進めていました。
でもこの生徒さんは、選ぶ曲がちょっと独特で、
私の知らないような曲もたくさんやりたがったんです。
最初は何とか楽譜を探して対応していました。
でも、やがて楽譜がない曲もやりたくなってきました。
■ 楽譜がないなら、自分で耳コピしてきた
当時の私は、耳が強いタイプではありませんでした。
ですから、自分で楽譜を作るなんてとても無理でした。
「ごめんね、探せなかったよ」
そんなやり取りをしていたら、
その子がなんと、自分で耳コピして弾いてきたんです。
私は本当にびっくりしました。
そして、
自分にはできないことだったからこそ、
心から
「すごい!」
「本当にすごいね!」
と褒めました。
するとその生徒さんも、どんどんやる気になってくれて、
そこから耳コピで何曲も弾いてきてくれるようになったんです。
■ 月1回1時間で、10曲以上弾いて帰るレッスンへ
その後、その子は中学受験、高校進学と進み、
毎週レッスンに来るのは難しくなりました。
そこでお母さまと相談し、
月に1回、1時間のレッスンという形に切り替えました。
するとどうなったか。
今度はその1時間の中で、
10曲、15曲前後、耳コピした曲をひたすら弾いて帰る
そんなレッスンになったんです。
もちろん、毎回すべて新曲ではありません。
本人の中にレパートリーがあって、
- 前から弾いている曲
- 新しく耳コピした曲
を混ぜながら、どんどん弾いていく。
本当にすごかったです。
■ でも当時の私は、褒めることしかできなかった
正直に言うと、当時の私は
そのレッスンで何かを教えられていたわけではありません。
耳コピができない。
その世界を理解しきれていない。
だから私は、ただ
「すごいね」
「本当にすごいね」
と褒めることしかできなかったんです。
今だから言えますが、
どこかでずっと
「申し訳ないな」
「私は何もできていないな」
という後ろめたさもありました。
でも今振り返ると、
その子にとってはその時間が
- 気晴らし
- ストレス解消
- 月1回、自分の演奏を誰かに聞いてもらう場
になっていたのかもしれません。
それもまた、大事なレッスンの形だったのだと思います。
■ その生徒さんがいたから、私も耳コピに挑戦しようと思えた
夢かなメソッドができたとき、
私が「耳コピにも挑戦してみよう」と思った背景には、
まさにこの生徒さんの存在がありました。
あの生徒が見ていた世界は、どんな世界なんだろう。
耳コピの世界って、どういうものなんだろう。
それを自分でも知りたくなったんです。
そして実際にやってみたことで、
たくさんのことが見えてきました。
■ 耳コピをやったからこそ、楽譜の意味も分かった
ここで大事なのは、
「だから楽譜がダメ」という話ではない、ということです。
むしろ私は、耳コピをやってみたからこそ、
楽譜の意味や価値が以前よりよく分かるようになりました。
クラシックは、そもそも
楽譜を再現することが大前提の世界です。
音を勝手に変えることはできないし、
その楽譜をどう解釈し、どう表現するかが演奏になります。
だから、従来のコースにおいて
楽譜はとても大事です。
■ では、ポップスをピアノで弾くとはどういうことか
でも、ポップスは少し違います。
ここで考えたいのは、
「ポップスをピアノで弾く」とはどういうことか
ということです。
たとえば原曲がある。
歌があって、ベースがあって、ドラムがあって、伴奏がある。
それを、アレンジャーの先生が
ピアノ譜にしてくれたものを私たちは
弾いていることが多いですよね。
でも耳コピは違います。
原曲を聞いて、
その子自身が
- メロディを取る
- ベースを感じる
- 必要な音を選ぶ
- 自分の手の中でピアノに落とす
ということをしている。
これは、
アレンジ譜を「そのまま再現する」のとは少し違う世界です。
■ アレンジ譜が悪いのではなく、それだけが正解ではない
もちろん、アレンジ譜が悪いわけではありません。
素晴らしい譜面はたくさんあります。
ただ、耳が強い子にとっては、
そのアレンジ譜に対して
「なんか違う」
と感じることがあるんです。
私自身も耳コピをしてみて分かりました。
「ここはいいけれど、ここはちょっと原曲と違うな」
「この子が違和感を持つ理由、分かるな」
と感じる場面が出てきました。
つまり、ポップスのレッスンは
原曲→アレンジ譜→演奏
だけではなく、
原曲→自分の耳→自分のピアノ
という流れも、とても自然なんです。
そのことを、私はこの生徒さんから教えてもらいました。
■ 夢かなメソッドの原点にあるもの
夢かなメソッドは、
子どもの「やりたい曲」を大事にするメソッドです。
そしてその背景には、
この生徒さんのように
- 自分で音を聴き取る
- 自分で再現してみる
- 自分の中の音楽を形にする
そんな力を持った子との出会いがありました。
私はその子のおかげで、
耳コピの世界に足を踏み入れることができました。
そして、
今までのレッスンでは受け止めきれなかった子たちを
どうしたら支えられるのかを考えるようになりました。
それが、夢かなメソッドにつながっています。
■ 限定動画について
この“原点になった生徒さん”の演奏動画もあります。
ただし個人情報の関係で、外には公開していません。
お顔はぼかした状態で、限定でご案内しています。
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今回の内容を動画で見たい方はこちらからどうぞ。
また、動画1〜6を見ると、ここまでの流れもつながって分かりやすいと思います。
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