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夢かなメソッドが生まれるきっかけになった、ある生徒さんの話(動画7)

こんにちは。
ピアノ経営塾の保科陽子です。

今日は、夢かなメソッドができる
きっかけになった生徒さんのお話をしたいと思います。

この子との出会いが、
古い保科陽子から、新しい保科陽子へ
変わるきっかけになりました。

そして、
新しいメソッドを開発しようと思う
原動力にもなった生徒さんです。


■ きっかけをくれたのは「耳コピする生徒さん」だった

この生徒さんは女の子なのですが、
私は耳コピできるタイプの子を、動画の中で「ハラオくん」と呼んでいます。

実は以前、うちの次男の話をしたときに
「それ、ハラオくんですね」と言われたことがあって、
そこから、こうしたタイプの子を“ハラオくんタイプ”と呼ぶようになりました。

今回お話しするのは、
そんな“ハラオくんタイプ”の生徒さんです。


■ 5年生までは従来のクラシックレッスンをしていた

この生徒さんは、5年生までは従来のレッスンを受けていました。

クラシックもきちんとやっていて、
コンクールにも出ていた、しっかり育ってきた生徒さんです。

ですので、最初から夢かな対象の生徒さんだったわけではありません。

けれど、この生徒さんの存在があったからこそ、
私は夢かなメソッドの方向へ進むことになりました。


■ 「好きな曲をやるレッスン」に切り替えた

受験を控える時期になり、
ご本人とお母さまと相談しながら、

「そろそろクラシック中心ではなく、
本人が好きな曲をやるレッスンに変えていこう」

という流れになりました。

当時はまだ夢かなメソッドもありません。
ですので、普通に

  • やりたい曲を聞く
  • 楽譜を探す
  • あればそれでレッスンする

という形で進めていました。

でもこの生徒さんは、選ぶ曲がちょっと独特で、
私の知らないような曲もたくさんやりたがったんです。

最初は何とか楽譜を探して対応していました。
でも、やがて楽譜がない曲もやりたくなってきました。


■ 楽譜がないなら、自分で耳コピしてきた

当時の私は、耳が強いタイプではありませんでした。
ですから、自分で楽譜を作るなんてとても無理でした。

「ごめんね、探せなかったよ」

そんなやり取りをしていたら、
その子がなんと、自分で耳コピして弾いてきたんです。

私は本当にびっくりしました。

そして、
自分にはできないことだったからこそ、
心から

「すごい!」
「本当にすごいね!」

と褒めました。

するとその生徒さんも、どんどんやる気になってくれて、
そこから耳コピで何曲も弾いてきてくれるようになったんです。


■ 月1回1時間で、10曲以上弾いて帰るレッスンへ

その後、その子は中学受験、高校進学と進み、
毎週レッスンに来るのは難しくなりました。

そこでお母さまと相談し、
月に1回、1時間のレッスンという形に切り替えました。

するとどうなったか。

今度はその1時間の中で、
10曲、15曲前後、耳コピした曲をひたすら弾いて帰る
そんなレッスンになったんです。

もちろん、毎回すべて新曲ではありません。
本人の中にレパートリーがあって、

  • 前から弾いている曲
  • 新しく耳コピした曲

を混ぜながら、どんどん弾いていく。

本当にすごかったです。


■ でも当時の私は、褒めることしかできなかった

正直に言うと、当時の私は
そのレッスンで何かを教えられていたわけではありません。

耳コピができない。
その世界を理解しきれていない。
だから私は、ただ

「すごいね」
「本当にすごいね」

と褒めることしかできなかったんです。

今だから言えますが、
どこかでずっと

「申し訳ないな」
「私は何もできていないな」

という後ろめたさもありました。

でも今振り返ると、
その子にとってはその時間が

  • 気晴らし
  • ストレス解消
  • 月1回、自分の演奏を誰かに聞いてもらう場

になっていたのかもしれません。

それもまた、大事なレッスンの形だったのだと思います。


■ その生徒さんがいたから、私も耳コピに挑戦しようと思えた

夢かなメソッドができたとき、
私が「耳コピにも挑戦してみよう」と思った背景には、
まさにこの生徒さんの存在がありました。

あの生徒が見ていた世界は、どんな世界なんだろう。
耳コピの世界って、どういうものなんだろう。

それを自分でも知りたくなったんです。

そして実際にやってみたことで、
たくさんのことが見えてきました。


■ 耳コピをやったからこそ、楽譜の意味も分かった

ここで大事なのは、
「だから楽譜がダメ」という話ではない、ということです。

むしろ私は、耳コピをやってみたからこそ、
楽譜の意味や価値が以前よりよく分かるようになりました。

クラシックは、そもそも
楽譜を再現することが大前提の世界です。

音を勝手に変えることはできないし、
その楽譜をどう解釈し、どう表現するかが演奏になります。

だから、従来のコースにおいて
楽譜はとても大事です。


■ では、ポップスをピアノで弾くとはどういうことか

でも、ポップスは少し違います。

ここで考えたいのは、
「ポップスをピアノで弾く」とはどういうことか
ということです。

たとえば原曲がある。
歌があって、ベースがあって、ドラムがあって、伴奏がある。

それを、アレンジャーの先生が
ピアノ譜にしてくれたものを私たちは
弾いていることが多いですよね。

でも耳コピは違います。

原曲を聞いて、
その子自身が

  • メロディを取る
  • ベースを感じる
  • 必要な音を選ぶ
  • 自分の手の中でピアノに落とす

ということをしている。

これは、
アレンジ譜を「そのまま再現する」のとは少し違う世界です。


■ アレンジ譜が悪いのではなく、それだけが正解ではない

もちろん、アレンジ譜が悪いわけではありません。
素晴らしい譜面はたくさんあります。

ただ、耳が強い子にとっては、
そのアレンジ譜に対して

「なんか違う」
と感じることがあるんです。

私自身も耳コピをしてみて分かりました。

「ここはいいけれど、ここはちょっと原曲と違うな」
「この子が違和感を持つ理由、分かるな」

と感じる場面が出てきました。

つまり、ポップスのレッスンは
原曲→アレンジ譜→演奏
だけではなく、

原曲→自分の耳→自分のピアノ
という流れも、とても自然なんです。

そのことを、私はこの生徒さんから教えてもらいました。


■ 夢かなメソッドの原点にあるもの

夢かなメソッドは、
子どもの「やりたい曲」を大事にするメソッドです。

そしてその背景には、
この生徒さんのように

  • 自分で音を聴き取る
  • 自分で再現してみる
  • 自分の中の音楽を形にする

そんな力を持った子との出会いがありました。

私はその子のおかげで、
耳コピの世界に足を踏み入れることができました。

そして、
今までのレッスンでは受け止めきれなかった子たちを
どうしたら支えられるのかを考えるようになりました。

それが、夢かなメソッドにつながっています。


■ 限定動画について

この“原点になった生徒さん”の演奏動画もあります。
ただし個人情報の関係で、外には公開していません。
お顔はぼかした状態で、限定でご案内しています。

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■ 動画はこちら

今回の内容を動画で見たい方はこちらからどうぞ。
また、動画1〜6を見ると、ここまでの流れもつながって分かりやすいと思います。

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